投与前の検査と投与方法

タイサブリ治療を始める前に

タイサブリ治療を始める前に血液検査を行い、JCウイルスに対する抗体をもっているかどうかを確認します。

JCウイルスは、活性化して増殖すると進行性多巣性白質脳症(PML、副作用について 参照)を引き起こすことが知られており、この抗体が陽性の患者さんでは、タイサブリの使用によってPMLが起こるリスクがあると考えられるためです。

PMLが起こるリスクは、JCウイルスに対する抗体の量やタイサブリの治療期間などによってある程度予測が可能です。

抗体が陰性でも、6ヵ月ごとに検査をして変化がないか確認し、治療を継続するべきかを医師と相談して決定します。

投与時の注意点
タイサブリの投与方法

医療機関で、4週に1回、1時間かけて点滴を行います。点滴を行っている間はリラックスして過ごしましょう。

点滴が終わった後約1時間は、副作用がみられないかどうか、そのまま医療機関内で様子をみます。点滴中、または点滴が終わった後に気分が悪くなるなど、いつもと違う症状(副作用について 参照)がみられたら、すぐに医師や看護師に知らせてください。

投与時の注意点
タイサブリの投与に伴う反応

タイサブリの点滴中または点滴終了後に、アレルギーのような症状があらわれることがあります。
症状があらわれたら、すぐに医師、看護師または薬剤師に連絡してください。

主な症状:


熱っぽい、寒気がする、めまいがする、気持ちが悪い、蕁麻疹、かゆみが出る、頭が痛い、息苦しい

妊娠・出産を希望される患者さんへ

妊娠中にタイサブリを投与した際の安全性は確認されていません。タイサブリ治療中に妊娠を希望する方は、医師とよく相談してください。

タイサブリ治療中に妊娠していることがわかった場合は、次のタイサブリ投与を受ける前に医師に相談してください。

なお、授乳中の方にはタイサブリを投与できないため、授乳を中止する必要があります。

投与時の注意点