タイサブリ投与中は、PMLという感染症や、GCNという小脳の障害が起こるおそれがあります。また発症初期のPMLを見つけるためには、定期的な脳MRI検査が重要です。次のような症状があらわれたら、すぐに医師に連絡してください。
副作用について
以下の副作用や症状があらわれた場合には、すぐに医師、看護師や薬剤師に連絡してください。
進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy:PML)(発現頻度 0.4%) 小脳顆粒細胞障害(granule cell neuronopathy:GCN)(発現頻度 不明) |
主な症状:
体の片側のまひ、手足のまひ、手足の運動がうまくできない、言葉が出にくい、眼がみえにくい、飲み込めない、
けいれん、ぼんやりする、忘れっぽくなる、考えがまとまらない
感染症(発現頻度 11.9%) |
タイサブリ治療中は、細菌やウイルスなどに感染しやすくなります。
主な症状:
発熱、息切れ、激しい頭痛、腹痛、下痢、発疹
過敏症(発現頻度 3.6%) |
次のようなアレルギー症状が出ることがあります。
主な症状:
かゆみを伴う発疹(蕁麻疹)、顔面のはれ、唇または舌のはれ、息が苦しい、せき、呼吸音がヒューヒューする、血圧の低下
肝障害(発現頻度 0.2%) |
タイサブリ治療中は、肝臓の機能が低下することがあるため、必要に応じて肝機能検査を行います。
主な症状:
全身がだるい、食欲がない、吐き気がする、皮膚や白目が黄色っぽい
急性網膜壊死(発現頻度 不明) |
急性網膜壊死があらわれることがあります。ひどくなると急速に失明に至ることもあるため、ただちに医師に伝え、すぐに眼科を受診してください。
主な症状:
眼がみえにくい、眼のかすみ、充血、眼の痛みなど